見どころ・史跡

出塩文殊堂(でしおもんじゅどう)



 出塩文殊堂は出塩の文珠山中にあります。本尊は大聖文殊(文殊菩薩)、祭日は7月25日(旧暦6月25日)。もとは文珠山の山頂にあったとされ、山形初代城主・斯波兼頼公(最上氏の祖)が延文元(1356)年羽州探題として山形城に入部した後、中腹の現在地に移し、堂宇を再建したとされています。堂宇は、その後も正徳3(1713)年に再建されています。また、明和9(1772)年には山門が建立されました。
 文珠菩薩は智慧を司るとされており、受験シーズンには地区内外から参拝者が訪れます。


夫婦杉(めおとすぎ)



 出塩文殊堂の参道の途中にあります。二本の杉の木が途中から一本に癒合している姿を、寄り添う夫婦に見立て、夫婦杉と名付けられました。樹齢は300年程といわれ、昭和43(1986)年に山形市の特別天然記念物に指定されています。
 根元には村木沢の七不思議の一つ、「木の葉石」(木の葉の化石)があります。


あじさい参道(あじさいさんどう)



 出塩文殊堂のお堂へ至る515メートルの石畳・石段の参道の両脇には、2,000本余のあじさいが植えられており、通称「あじさい参道」と呼ばれています。
 石畳は延享2(1745)年に寄進されたものとされ、その保護のため、昭和62(1987)年から7年の歳月をかけて参道の両脇に側溝が掘られました。そのおり、文殊堂の祭日である7月25日頃に咲くあじさいが寄進され、現在のような姿になりました。


良向寺(りょうこうじ)

 文珠山麓にある、真言宗醍醐派の寺です。出塩文殊堂の別当にあたります。
 江戸時代には修験宗でしたが、明治の修験禁止令により現在の宗派になったものと思われます。


弘法の池(こうぼうのいけ)

 村木沢の七不思議の一つで、出塩公民館の敷地内にあります。
 その昔、塩不足に悩んでいた村民を見かねて、弘法大師が加持祈祷を行い地面を掘ったところ、塩水が湧き出てできた池であるといわれています。出塩という集落の名前もこの伝説に由来するようです。
 現在も集落内の田畑を掘ると、塩水が出る場所があるそうです。



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バナースペース

あじさい交流館
(村木沢コミュニティセンター)

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