村木沢小学校(むらきざわしょうがっこう)
「桜ヶ丘」とも称される、小高い丘の上にある小学校です。かつてこの丘は狐塚と呼ばれていましたが、大正4(1915)年、寄贈されたソメイヨシノの苗木を学校の周りに植樹したことが「桜ヶ丘」の由来とされています。
村木沢小学校は明治6(1873)年の創立で、令和5(2023)年で150周年を迎える、山形市内でも歴史の長い小学校です。
愛宕権現・愛宕山(あたごごんげん・あたごさん)
村木沢小学校の西に愛宕山があり、その石段の参道を登った先に愛宕権現が祀られています。
建立年代は定かではありませんが、寛永16(1639)年に雨乞いを行った記録が残されています。
愛宕権現は大正5(1916)年に愛宕神社(愛宕権現)と、若木の八幡神社を合祀したことで愛宕八幡神社となりました。その際、八幡神社の本殿と鳥居を愛宕山に移したとされています。
等栄寺(とうえいじ)
安慶山等栄寺は中宿にある浄土真宗のお寺で、慶安3(1650)年に本尊の阿弥陀如来像と寺号を本山の専称寺から下されたとされています。また、本堂は正徳3(1713)年の創建と伝えられています。
かつては寺子屋を開いて読み書きを教えたりしていたようです。
愛宕神社(あたごじんじゃ)
愛宕山にある愛宕権現の拝殿にあたる神社で、中宿にあります。大正5(1916)年以降は若木の八幡神社と合祀され、愛宕八幡神社となりました。
祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)で、毎年4月29日(もとは旧歴3月24日)にお祭りが催され、愛宕山から神輿の渡御が行われます。
新山権現(しんざんごんげん)
下宿の西端にある神社で、新山様とも呼ばれます。祭日は旧暦3月19日です。奉納された絵馬から、明和5(1768)年頃にはすでに新山権現があったものと考えられますが、創建は不明です。
かつては、近くに「牛が寝ているような」と表現される盛り土されたような場所があり、そこが新山様のうまれたところだと言われていました。
広福寺(こうふくじ)
若木にある大方山広福寺は曹洞宗のお寺です。応永31(1424)年に堂宇を建立されたと伝えられています。
開基は奈良井官平吉綱(新関因幡守吉綱)とされます。この人物は堰の開発による功績を認められ、後に若木館(次項)の城主も命じられています。
若木館(わかきたて)
個人の畑があります。見学の際はご迷惑にならないよう、ご配慮をお願いいたします。
新関因幡守吉綱によって築かれた館で、最上四十八館の一つにも数えられています。最上家の改易後、秋田城主佐竹義宣に接収され、廃城となりました。
広福寺のすぐ北西にあり、秋にはヒガンバナが咲き誇り、地区の風景に彩りを添えてくれます。
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