5月の中頃、推名電機店の奥様から「聞きたいことがあるので店に来て下さい。」と言われました。
伺ってみると、聞きたいこととは名字のことでした。
仙台市にお住まいで小学6年生のお孫さんが、先生から「推名さんの名字は、なぜ”推名”になったのですか?」と聞かれたのだそうです。
お孫さんは何の事だかわからず、飯塚に住んでいる自分のおばあさんに電話で尋ねてきたのですが、奥様もすぐには答えられなかったため、私を呼んだとのことでした。
この名字の問題は私も時々聞いておりました。
口伝によれば、誰かがこどもの戸籍を届け出る時に、”椎名”(きへん)を”推名”(てへん)としてしまったのではないかとのことです。
志鎌の愛染堂の中を拝観させて戴いた時、堂の周りに張られる紫の幕に寄進した15〜6人の女性の名が染め抜かれてありましたが、姓は全部”椎名”でした。
まちがった名字のままではいやだということで、当時の推名家の方が何度も法務局に足を運んだらしいのですが、訂正してもらえず現在に至ると聞いております。
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