飯塚4区にある楊柳寺は曹洞宗の寺ですが、もとは大悟庵という庵であったと伝えられています。
約315年ほど前、広福寺より阿含和尚がこの地を訪れ、その庵室で布教を行いました。
和尚の教えをきいた村人はことごとく感激しました。
和尚もこの地が気に入ったので、しばらく逗留して布教に努め、さらに村人の要望もあってこの庵に住むことになったそうです。
ある日和尚は境内の柳の大樹を見て悟る処があり、庵を楊柳庵と名づけました。
後に楊柳寺となったのはずっと後のここといわれています。
この寺の本尊は木造りの十一面観音の坐像で、村人から厚く信仰されていました。
中でも山形城主堀田相模守の母君も信仰し、立派な斗帳を奉納したということです。
その斗帳の裏面には次のような書銘があります。 |